キウイの安全への取り組み

外国からフルーツを輸入していると聞くと、なんとなくその安全性が気になるものです。

ですから、キウイの場合も市場に出回るまでには、徹底した検査が行われます。

たとえば、ニュージーランドからの輸入においては、船に積み込まれる前に、政府の検査を受け合格したものだけが、植物検疫証明書が発行されて、日本への輸出が認められます。

キウイの安全への取り組みは、日本の港に到着した時から始まります。

植物防疫所での輸入されたキウイフルーツに、病害虫が付着していないか調べる「植物防疫法」に基づく検査が行われます。

この検査に合格したら、厚生労働省の検疫所で食品衛生法に基づく検査が行われます。

輸入を許可する為に、提出された輸入に関する書類の審査を行います。

食品衛生法に違反していなければ、輸入に許可をだします。

ところが、安全に関してはもっと徹底的に検査を行う必要があるので、残留農薬の検査をします。

過去には、検疫所で害虫が発見された事や、ニュージーランド産キウイフルーツの一部から臭素が検出されたこともありました。

「ポジティブリスト制度」が平成18年から導入されて以来、残留農薬の基準を強化し厳しい目を向けています。

過去に問題のなかったキウイフルーツについては、一定量を抜き取るモニタリング検査が行われます。

毎日食べ続けても大丈夫な量の残留農薬に達している(ADI)食物だけが安心して食べられるものを基準としています。

このように安全性は、ADIの80%を超えない範囲に設定されていて、輸入時には国の検疫所で、流通してからは地方自治体の検査によって常に確認されています。